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2015年7月 5日 (日)

定時制高校の生徒さんたちへ

都立足立高校定時制の1・3・4年生の生徒さんたちに、「高校生に伝えるいのちと性」というテーマでお話しさせていただきました。

生徒さんたちは15歳から70代までと、年齢も背景もさまざま。

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妊娠を経験している生徒さんもいるし、性行動が身近な生徒さんも多い。そのため避妊知識を確認するクイズからスタート。答え合わせをしながら、正しい避妊の知識を確認してほしいと願いつつ進めます。

そして後半は「家族」「いのち」のお話。私が一番伝えたかったのはここ。

全員が母親のおなかの中で育ち、生まれてきたときはだっこしてもらっていた。少なくとも歩き始めるまでの期間は、必ず「抱っこ」されながら育った。たったひとりの例外もなく。「名前」を付けてもらったときは、「幸せになるように」「健康に育ってほしい」「愛されるように」など、いろんな願いを込めてもらっていた。生まれてきたときに、周りの大人は幸せな未来を願ってくれていた…ということ。

今は家族が離れて暮らしている生徒さんや、大人から傷つけられた体験をしている生徒さんもいるかもしれない。でも、赤ちゃん時代は「大切に守られ、愛された」歴史を持っているのだということ…。

どんなことがあっても自分の一番の味方は自分。自分を好きでい続ける生き方をしてほしい…。

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後半は静かに真剣に聴いてくれる目を感じて、つい力がこもりました。どうか私の思いが届いていますように…。

生徒さんからの感想の一部を紹介します。

「今、彼氏とケンカしていて本当につらかったのが少し楽になりました。ちゃんと話し合って、仲直りして幸せな未来にしたいです。私の名前の意味は『生まれてきてくれてありがとう』という意味なので、先生の言葉がグッときました」(女子)

「目が悪くてモニターに映っていることはよくわかりませんでしたが、その分集中して先生話を聞いたつもりです。自分は自分のことが好きではないので、これから自分のことを好きになれるかわかりません。けれど頑張ろうと思います」(男子)

「内容は、自分が思っていたより深いことがたくさんで、これからいろいろ考え行動することが大切だと思いました。親ともめたりすることがたくさんあるけれど、家族の話を聞いて自分の存在などを考えさせられました」(女子)

「最後らへんのところで、何度も共感できる話がありました。あまり性のことについて知らない友人がいるので、今回の講座を友人に伝えようと思うし、自分も勉強になりました」(女子)

「あまり親とうまくいっていなく自分なんて…って思っていたけれど、小さい頃は愛されていたのかなと思いました。嬉しかった」(女子)

「直井先生から聞いた『自分は自分の味方』というところが一番心に響きました」(女子)

終了のタイミングころ、赤ちゃんが生まれた挨拶のために卒業生が校内に!先生のお計らいで、ゲストとして登場というサプライズ。

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男子生徒に優しく抱っこされています。赤ちゃんパワーってすごい。

足立高校の校長先生、養護教諭の山口先生、先生方、ありがとうございました。

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