« 2015年4月 | トップページ | 2015年6月 »

2015年5月20日 (水)

ツッコミどころ満載の母乳指導

母乳育児を頑張っているママさんから、「2か月健診に行ったら母乳育児に自信をなくした」とご相談を受けました。2か月健診で医師に言われた授乳のアドバイス内容を聞いてびっくり。理解不明でツッコミどころが満載。

赤ちゃんはとってもかわいい女の子。

☆生まれた時の体重 3052g

☆1カ月の体重 3840g

☆2か月の体重 4710g 

このママは、一生懸命に母乳育児を頑張っています。愛を込めて、丁寧に頑張っています。悩んだり、不安になりながらも母乳育児を頑張ってきた2か月間。24時間いつもすぐそばにいて、慈しみ、抱っこして育ててきた2か月間。

そして、迎えた2か月健診で小児科医に言われたことは…。

「母乳を飲ませていると将来骨粗鬆症になるから、ミルクを追加するように」 

「母乳で育てるとビタミン不足でくる病になるから、ミルクを追加したほうがよい」 

「母乳で育てていると生理が戻りにくくホルモン異常になるから、ミルクを追加したほうがよい」 

「母乳だけだとおなかがいっぱいにならなず赤ちゃんがひもじい思いをしてかわいそうだから、ミルクを追加したほうがよい」 

「母乳だけの子は離乳食の進みが遅いから、ミルクを追加したほうがよい」

 「先進国はミルクを使っているからミルクを追加したほうがよい」

 「お母さんが、そうとう食事の栄養に気を付けないとまともな母乳は出ないから、ミルクを追加したほうがよい」…などなど。

よくもま~あ、ここまでママのモチベーションを低下して「ミルクを飲ませたほうがよい」と勧めてくれたものだなあ…と悲しくなってきます。これらはすべて、適切ではない情報です。

母乳が足りているかを考える目安として

◆生後6カ月までの1日の体重増加は、18~30g(1週間で125g以上)

※母乳不足と考えるのは、生後6カ月になるまでは、1か月の体重増加が500g以下。あるいは生後2週間過ぎても出生体重に戻らない場合(WHO/UNICEFによる)

とされています。つまりこの女の子の発育は順調で、母乳は不足していません。とても順調な経過です。順調に育っているケースなのに、小児科医はなぜ不安にさせることを話すのだろうかと、悲しい限り。残念ながら、このような母乳育児に理解がない小児科医も少なくありません。

人間のいのちは哺乳動物として母乳を飲ませながら脈々とつながってきました。粉ミルクという商品が使われるようになったのは、まだたかだか60数年前のこと。医師が母乳育児より粉ミルクを推奨するということに、哺乳類としての偉大な力に物申す畏れ多さを感じてしまうのです。

粉ミルクが使われはじめるずっとずっとはるか太古の昔から、生まれてすぐ母乳を飲み、母乳だけを飲んで育ち、今の私たちに命がつながれている…。歴史上では、ミルクの普及とともにこのような社会問題も起こりました。哺乳類だけに与えられた「母乳育児」には、医学や知識では計り知れない奥深さがある、そんな畏敬の念を忘れないようにしたい、そう思っています。

(※2か月健診は、出産施設によっては勧められることがありますが、必須の健診ではありません。必須なのは、1か月・3~4か月・1歳半・3歳健診です)

|

2015年5月10日 (日)

ママが自分の幸せに気づく日

5月10日は母の日。

「お母さん、いつもありがとう」のイメージが強い母の日ですが、「母になってからの幸せ探し」をする日にしたいなと思っています。

二人の娘が幼いころ、よくマッサージをしてくれたなあ~。
「どこがきもちいいでしゅか?」「あたしのほうがきもちいいマッサージができるよ」と、二人で競うように背中と足裏に分かれて私を喜ばそうとしてくれたっけ…。

小学校に入学してすぐのころ、「もし大地震が来て、ひとつだけ持って逃げられるとしたら何を持っていきたい?」と聞いたとき、即答で「ぜったいママだけはつれていく!」と言ってくれた時は嬉しかったな。

小学4年生で書いた川柳に、
「だっこして やなことわすれる ママのひざ」と書いてくれたことも。私が娘にパワーチャージできているんだ~、と嬉しくなったっけ。

今までの人生の中でいろんな反省や後悔があるけれど、母になれたことだけは絶対正解だったと確信できる。母であること、それは私が生きている意味。

母の日を前に、「Mother/ママの幸せに気付く日」イベントに参加してきました。主催は「母の樹」代表のやまがたてるえさん。

11019416_914369918625493_8174324423
そして今回は、ジョイセフのMotherリング発売を記念したイベントでもあります。ジョイセフは「途上国の妊産婦と女性を守る活動をする、日本生まれのNGO団体」

11165135_914371448625340_8007256754

会場に集った人たちは、ほぼ全員がママ。愛に包まれたあったかい時間になりました。

11196246_914371715291980_3100893845

今日は、母の日。自分に命を授けてくれた母、そして自分からつながってくれた命…。「いのち」のつながりに感謝して過ごしたいと思います。いのちに、ありがとう。

|

2015年5月 9日 (土)

産後は体を休ませて

私は出産を2回経験しています。

長女を出産した時には、サポートしてくれる人がいませんでした。当時は出産の興奮もあり「大変だった」と自覚はしていなかったけれど、いろんなことがありました。

手首の痛みがひどくなり、産後1か月半で受けた腱鞘炎の手術。左手が包帯ぐるぐる巻きのために使えず、片手だけのオムツ替えやだっこ。洗濯物を干したり食器を洗うのも片手だけ。さらには目の不調。常に目が痛くてコンタクトを入れることができない、テレビがついているだけで眩しくてチカチカする…。夜暗くなると目を開けているだけでもつらい日がある…。今思えば、わかりやすい産後の不調でした。

3年後の次女の出産時は、出産直前に夫が海外赴任してしまい完全に不在。当時住んでいた大阪から名古屋の実家に移動しました(里帰り出産というより、大阪の社宅に住めなくなったため仮引越しのような流れで)。

もろもろのストレスがかかったのか、次女の出産後の体調は最悪に。耳が痛い、目が痛い、体重が10㎏近く減る、体中が乾燥したかと思うと異常な汗が出る…「自律神経失調症」と言ってしまえば簡単だけれど、常に続くだるさとめまいで自分が自分でなくなったような感覚に。

このような体調不良が回復しないままに夫の仕事都合で海外へ転居。異国の地の育児でさらにストレスがかかったのか、体調不良が3年以上続きました。腰が痛い、頭が痛い、目がしょぼしょぼする、涙があふれて止まらなくなることも…。本当に必死だったけれど、当時の自分を「よく頑張っているね」と、抱きしめてあげたくなります。

このころに私が感じた、産後の不安や体調不良や孤独感…。思い出すと今でもきゅんと苦しい。私のように出産前後に転居を繰り返す人は少ないだろうけれど、不安や孤独を感じるママは多いはず。そんな産後のママをサポートしたいと思ったのが、助産師として地域活動を始めたきっかけのひとつです。

だからこそ、産後のからだに負担をかけているママを見ていると心配で仕方がない。先日も、ハードスケジュールで産後を過ごしているママに出会いました。

出産したのは八潮市近郊で、退院直後から他県の実家へ里帰り(150㎞くらいの距離)。2週間後に八潮市に戻ってきてすぐに、乳腺炎。高熱が出て大変だからと、再び150㎞離れた実家へ(乳腺炎の手当ては自己流)。

再び八潮市の自宅に戻ってからの生活では、夜遅くにパパが同僚を連れ帰宅しママが食事をふるまったこともあったらしい…。そして、GWはパパの実家へ移動(300㎞以上離れた他県)。それも渋滞を避けるために深夜の高速道路で6時間かけての移動だとか…。

まだ続きがあって、現在新居建築中で近日中に転居予定。出産してから新居へ転居するまでの期間はなんと2か月!わずか2か月の間に、ママは長距離移動と引っ越しをするという過密スケジュール。

さらには、乳腺炎で高熱になるほど母乳がよく出ているにもかかわらず、パパは「GWは赤ちゃんを実家に預けて二人でスノボをしに行く」つもりだったらしい。パパのご実家では毎日のように予定があり、ゆっくり休む暇はなかったそうです。

出産後退院したら元気に戻るわけではありません。「いのち」を生み出すということは、とてつもないエネルギーを消耗します。

妊娠中はママの体力を赤ちゃんにおすそ分けしながら生活していました。だから体力を消耗して当たり前。その期間280日!この期間は鉄分の消費が多く(1.5倍)貧血になりやすい。基礎代謝が20%も増えて体力もたくさん消費する。また、出産では多量の出血でさらに血液を消耗!おまけに産後の慣れない授乳では、毎日「白い血液」という母乳を多量に赤ちゃんに与えて過ごします。赤ちゃんとの生活で緊張が続き、体力を消耗するのが産褥期なのです。

ママの大切な体。血液のめぐりが悪くなれば精神的にも不安定になり、産後うつやノイローゼのきっかけにもなってしまいます。昔から「産後に無理すると更年期にきついよ」と言われるゆえんはこのため。

私自身、産後の体を過信していたと反省しています。というか、私の場合、努力ではどうしようもない事情だったので「もっと大事にしてもらいたかったな」と切なく思い出します。どうか、産後は休息が取れる限り休んで体をいたわってほしい。そしてパパはママの体を守ってあげてほしい。遠距離のご実家の帰省は最小限にして、できればご両親に来てもらってほしい。引っ越しは、せめて産後1年は控えてほしい。

男性は出産や産後を体験しません。そのため、産後に元気いっぱい頑張っているママを見て「産んだらもう元気」「産後はすぐに元気になるんだな」と勘違いしてほしくないのです。「一生愛して守りたいと誓った妻の、大切な心と体を守りぬくのが真の男!」…と、私は思っています。

|

2015年5月 6日 (水)

癒しの休日

GWの最終日。
茨城県にある古河総合公園へ行ってきました。

この公園は癒しスポットがたくさん。
360°に広がる小川や池や緑の景色にうっとり。柴犬ももたろうも楽しそう。

とてもきれいだったのでご紹介(^^)

11210289_793776460735700_49625034_2

マイナスイオンがいっぱい。

あ~、癒された~。

 

|

2015年5月 5日 (火)

4月のベビマクラスお写真

さら助産院のベビマクラスには、ママ対象の「基本クラス」とパパ対象の「パパクラス」があります。

 

 

「パパクラス」は、ベビちゃんとママの3人で参加するクラス。少しアクロバティックなふれあい遊びをとりいれています。パパのステキさを再発見するママも続出!

 

先日ご参加のママから届いたメールから…。

 

「パパクラスに参加して、パパが変身しました~!!ベビマから帰ってきてすぐから、接し方が積極的になったというか、明るくなったというか、パパの表情が豊かになった気がします。

そして、もうひとつ大きな変化は、私を気遣う言葉が増えたこと。改めて愛されているな~と感じています。参加して良かったです」

 

シャイなパパの姿を思い浮かべながら、「うふふ」とメールを読みました。クラスへのご参加が、パパの魅力を引き出すきっかけになっていたら嬉しいです。

 

ベビマクラスのかわいいお写真をご紹介します。

 

まずは基本クラスお写真から。

 

4d4a4866

 

 


4d4a5013

 

 


Img_8942

 

 


Img_9429

 

 


4d4a5035

 

 


続けて、パパクラスのお写真も。

 

4d4a1139

 

 


4d4a1501

 

 


4d4a0923

 

 


4d4a1274

 

 


4d4a1232

 

集合写真も…。パパたち、笑顔がすてき!

 

4d4a0892

 

クラスご参加ご予約は、こちらからお待ちしていま~す(^^)

 

4d4a1283

|

2015年5月 3日 (日)

 復職後の授乳

新年度は、復職ママの多い時期。

「仕事をするか母乳を続けるか、どちらかを選択しなくてはいけない」と考えていらっしゃる方もいらっしゃいますが、「早期に復職するからこそ母乳を続けてほしい」「ママと一緒にいる時間が少なくなるなら、濃いスキンシップを続けてほしい」と、私は思っています。

授乳服のモーハウス社長光畑さんは、復職後に授乳を続けることを「授乳は母子のコミュニケーションとお母さんの休息、子供の心を満たすこと、このすべてが一度にできます」とおっしゃっています。

復職後にミルク育児をしているママに比べて、母乳育児を継続しているママの方が欠勤数が少ないという調査結果があります。また、ママが授乳しながら復職できるよう応援している企業の方が離職率が下がり雇用主の社会的信頼度が増す…など、雇用サイドのコストパフォーマンスもよくなると考えられています。

授乳しながら4月に復職したママから、うれしい連絡があったのでご紹介します。

「こんばんは。今日はどうしてもお伝えしたいことがあり、こうして連絡させて頂きました。 

ついに仕事復帰を致しました。保育園で7時半~17時半まで過ごしました。 

平日の昼間はミルクなのに、祝日は完全母乳という形も可能であることに、驚いています。先生に何度もアドバイスして頂き、本当によかったです。 

卒乳前に預けるならミルクにした方がいいと様々な情報や先輩ママの声がありました。さらに、授乳間隔があかず、寝不足になる日々の中、ミルクだったら寝てくれたのかな?と思うこともしばしばありました。 

けれど、復職し、子どもと離れる時間が延びたことで、母乳の存在に本当に感謝しました。帰宅するなり、子どもを待たせることなく、授乳ができること。

 会いたくて触れたくて仕方なかったわが子に、授乳しながらスキンシップがとれること。

 夜泣きがひどくなる中で、ミルクのように間隔を気にせず、欲しがったらすぐにくわえさせられること

 一生懸命吸うわが子が汗びっしょりになることを、自分の肌で感じられること。

 ああ、母乳諦めなくてよかった…と心底今日思えたんです。

 添い乳だから眠りが浅くなるという考え方もあるようですが、添い乳だから、私も息子とつながっていられると今は思えます。

 仕事復帰のタイミングが早かったんではないかと、正直今も悩んではいます。けれど、自分で主人と話し合った末に出した答え。 久々の仕事は、緊張しましたが、楽しかったのもまた事実です。

 息子との時間は短くなったけれど、離れている時間があるからこそ、濃密に過ごせるような気がします。母乳育児は子どもだけではなく、母親である私にも欠かせない形だと思うようになりました。 本当に先生と出会えてよかったです。ありがとうございました。」

この方は、生後数か月間赤ちゃんがうまくおっぱいを吸うことができず、何度も涙しながら頑張った経緯があります。お子さんは、とってもかわいい男の子。復職前には「授乳と仕事を両立できるよ」と伝えても半信半疑だったようですが、実際はとても上手に両立していらっしゃいます。

ただ、復職する前の授乳回数やお子さんの月齢によっては、復職2か月くらい前から授乳をコントロールするためのおっぱいケアを受けたほうがよいこともあります。特に乳腺炎になりやすい方は事前に助産師へのご相談をお勧めします。

もしGWで断乳を考えているママがいらしたら、この記事もご参考になると思います。

|

« 2015年4月 | トップページ | 2015年6月 »