パパは母乳育児を理論で考えやすい
「人生で初めて新生児と出会ったのはわが子だった」男性は全体の約70%。そして、男性は理論的思考で、女性は情緒的思考が多いといわれています。あくまで一般論なので個別性はあると思いますが…。
そして「母乳育児」とは、知識があり理論で考えたらうまくいくものではなく、「体の感覚」「なんとなくこんな感じ」をつかむとうまくいくことが多いように思います。
しかし、混合栄養から母乳栄養に移行するときや、母乳育児がうまくいっていないと感じているときは、つい理論で考えてしまいがち。赤ちゃんがよく泣くことや、体重の増え方や、母乳の分泌量が思うように増えないように感じて不安を感じるママが多いのが現状です。
このときに、ママの場合は母乳を吸われる「感覚」も体験しますが、パパの場合はこの「現象」だけに直面するため、さらに理論で解決しようとする傾向があります。
たとえば、今までパパからこんな質問を受けたことがあります。「栄養学的には何分吸わせるのが正解なのか」「何分吸ったらおっぱいは空になるのか」「体重の増加は平均値がどのくらいで、わが子の出生体重から算出したらどのくらいなのか」などなど。
ママに向かって、 「わからないんだから聞いているんだろ」「自分の子がおなかをすかしているから心配しているだけだ」…。ついには、「本当に大丈夫なのか」「栄養が足りていなくて何かあったらどうするんだ」と妻に質問責めをして、夫婦喧嘩に発展してしまうこともあるらしい…。初めての経験で分からないどうしのパパとママが話し合っても、安心して納得する解決につながることは難しい。ますます不安が増すばかりになってしまう…。
育児の中でも、特に母乳育児はパパは変わることができません。体験しているママが不安を感じているときに、パパは理論ではなく「頑張っているママをそのまままるごと受け止めて支えてあげてほしいな」と思うのです。たとえば、「泣いているけれど母乳が足りないのかしら」と心配するママに、「〇〇だから足りない可能性がある」「ネットにはこう書いてある」という理論よりも、「大丈夫だと思うよ~」「俺の子だからたくさん飲むんだろうなあ~ハハハ」「おいしいものをたくさん食べろよ。そうしたら母乳がたくさん出るといいなあ~」などなど…。ママを緩めてあげてほしいと思うのです。
人間だれしも、「一度も見たこともない」「体験したことがない」(つまり、パパにとっての母乳育児や赤ちゃんとの生活)について、理論で解決することはとっても困難なのではないでしょうか。
男性が母乳育児を理論で解決しようとすることについて、こんなたとえ話をすることがあります。それは…、一輪車。
乗れる人は大勢いるけれど、まわりに乗っている人はいない。乗る感覚はよくわからないけれど、見ているだけなら簡単そうにも見える。自分は一度も乗ったことはないし、乗り方もわからない。乗り方を教えてあげようと、「軸足は…」「加速するときの力の入れ方は…」「バランスをとる体の位置は…」と理論を頑張ってつたえても実際に乗るのは自分ではないからよくわからない。体験しながら、「体の感覚」「なんとなくこんな感じ」をつかむとうまくいくだろうけれど、一度も一輪車に乗ったことがない人がその感覚を伝えることはとっても困難。ついつい理論を教えようとしてしまう…。
パパが母乳育児を心配するときの心理はこんな感じではないでしょうか。
ママが母乳育児に自信をなくしそうになっているときに、パパががんばって理論を教えたらうまくいくものではないのでは…と、私は思うのです。
しかし、実際は…頑張りすぎて理論でママを追い詰めちゃうパパさんが、意外にも多いんです。
パパさんにはまず、「ママを緩ませる」ことを優先してほしい。女性は情緒的思考する人が多く、「共感」し「安心」することでリラックスできます。そのように緩ませてもらうことが、より安心して幸せな母乳育児につながるのではないかな…と、私は思っています。
あ、私はついママの立場で考えてしまうので、パパさんがお気を悪くしたらごめんなさい(>_<)
| 固定リンク
「母乳育児」カテゴリの記事
- ツッコミどころ満載の母乳指導(2015.05.20)
- 復職後の授乳(2015.05.03)
- 「〇〇べき」だらけの母乳育児は面倒くさい(2015.04.17)
- 授乳中のくすり (2015.04.15)
- パパは母乳育児を理論で考えやすい(2015.02.08)
