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2014年12月26日 (金)

4ヶ月健診で自信をなくしそうなママへ

赤ちゃんが順調に成長しているかを確認する乳児健診。出産した産院で1ヶ月健診を受け、住んでいる市町村の保健所か小児科で4カ月(または3カ月)健診を受けるのが一般的です。これは全国どこに住んでいても同じ。

乳児健診では、身体測定と触診が行われます。医師は「病気はないか」「発達に遅れや異常はないか」と、赤ちゃんの体を丁寧に診察してくれます。そして時に、体重の増加が少なめの時には授乳についてのアドバイスを受けることもあります。

具体的には、以下のようなこと。これらはすべて、実際に4カ月健診の際に小児科医から言われたことばです。

「おっぱいは何分あげてるの?(長く吸うのは)出てないからじゃない?かわいそうだよ」

「低栄養で脳に影響が出るからミルクを追加して」

「初乳は免疫を含んでいるけれど、4カ月にもなったら母乳とミルクの栄養価は全く同じだから飲ませる意味がないから(ミルクにしたら?)」

「母乳を飲ませたいのはお母さんのエゴ。子どもがかわいそうだよ」…などなど。

かわいいわが子の成長を確認する健診で、こんなことを医師から言われたら泣きたくなる。母乳をやめてお腹一杯ミルクを飲ませたくなるかもしれません。

まず、「小児科医=母乳の専門家」ではありません。医学部で「母乳学」は学びません。小児科医の中には、母乳について学び日々研鑽している医師もいます。素晴らしい先生方も大勢いらっしゃいます。しかし、「すべての小児科医=母乳育児に詳しい」わけではないのです。

母乳が足りているかどうかを判断するのは、赤ちゃんの体重だけではありません。母乳の分泌状態、赤ちゃんの吸い方、飲ませるタイミングなどなど(まだ他にたくさん)。つまり、健診で赤ちゃんの体重だけを見て「母乳が足りない」と診断することはできないのです。

体重が少ないから脳が低栄養になるという根拠は全くないし、母乳のメリットは「免疫がある」だけではありません。母乳を飲ませたいのは哺乳類の本能であり、赤ちゃんサイドも飲む権利がある。「かわいそう」という表現自体が大変失礼です。

WHOは、母乳だけで育つ赤ちゃんの体重増加について以下をあげています。

★生後6カ月頃までは1日の体重増加は18~30g

★1週間の体重増加は125g以上

★生後5~6カ月で出生体重の2倍、1年で3倍

たとえば、2700gで生まれた赤ちゃんが4ヶ月検診で5600gだった場合。4カ月の平均体重よりは小さくても、上記を満たしていれば発育良好と判断します。

母乳育児に関心の高い小児科医の方の場合、体重が少なければ「助産師さんに相談してね」と言ってくださることが多いです。しかし、母乳育児に関心がない小児科医の多くは「母乳不足」「ミルクを追加したら体重が増える」と短絡的に考えてしまうことが残念です。

ミルクをお腹一杯飲ませれば体重は増えますが、体重を増やせば健康というわけではありません。ぶくぶく太らせるだけならば、それはまるで飼育。

毎日毎日大切な赤ちゃんを抱っこし、おっぱいを飲ませ、夜中に睡眠不足になりながらも、愛を注ぎ続けた4カ月。健診では「不足している点を見つける」のではなく、「4カ月間よく頑張りましたね」というねぎらいの場であってほしいと願っています。

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