11月20日、小中一貫教育「はばたき2014」研究発表会が潮止中学校で開催されました。教育関係の方々だけではなく、議員さんや教育審議会の皆様、PTA役員さんたち約200名が集まる、大きなイベントです。遠く新潟県や鳥取県からもお越しくださっていたと聞きました。
研究発表会では、市内の小・中学校の先生方が公開授業を行います。その中のひとつとして「いのちの授業」を選んでいただき、中学3年生43人に届けました。
この生徒さんの中には我が娘がいることもあり、いつも以上の緊張にドキドキして 心臓が口から飛び出しそう。いろんな意味で、私にとって特別な授業です。
この「いのちの授業」を届ける活動は、助産師である以前に、母親としての思いが原点です。転校生だった我が子を優しく迎え入れてくれたお友達に「私のできることで恩返しがしたい」と願い、「学校授業で実現できないだろうか」と行動しはじめたのは5年前のこと。「助産師の知識だけではなく、子どもたちへの伝え方を学びたい」と活動を始めました。
今のように多くの生徒さんたちへ「いのちの授業(誕生学)」を届けるようになる経緯には、いろいろなことがありました。新しいことを始める流れには大きなパワーが必要で、悔しいことや理不尽な思いがなかったわけではありません。でも、多くの方々に支えていただき、八潮市内全中学3年生対象に導入いただき今年で4年目です。
授業日の朝には娘に念を押されています。「みんなはお母さんだって知っているんだから、学校で絶対に泣かないでよ」と。いろんな思いがあふれ、全力で臨みました。

いのちの始まりから、お腹の中で頑張ったすごいこと。生まれるときに発揮した生きる力。そして、全員に「毎日抱っこされて優しい言葉をかけてもらった愛された歴史」があるということ。


「いのちの始まりの大きさ」を見つめる男子くん。

授業は生徒さんたちの反応を確認しながら進めます。
43人の生徒さんたち、真剣に聴いてくれました。

授業のあとは、本物の赤ちゃんゲストの登場。実際に赤ちゃんを抱っこして「いのち」を感じる時間です。



授業を受けた生徒さんたちの感想から。
「ナポレオンも徳川家康もみんなみんなコメ粒より小さな命から始まったと思うと。いのちは奇跡の連続で続いているんだと思いました」(女子)
「(授業を受ける前までは)妊娠や出産はもっと簡単なものだと思っていました。しかし世の中には、不妊や流産をしてしまう人が少なからずいることを知りました」(男子)
「私が今こうして元気に生活していられるのは、生まれる前からもずっと父や母などたくさんの人に声をかけてもらっていたからなのだと知ることができました」(女子)
「先生のお話はとても心がこもっていて理解しやすかったです。自分のこと、体を大切にすること、大人になってから将来のために何を大切にしたらよいかを考えて行動して行こうと思いました」(女子)
「最近親に反抗しがちだけれど、親を気遣いこれからずっとひとつひとつの命を大切にしていきたい」(男子)
「家に帰り、授業のことを母と話しました。今まで、『体を冷やさないようにね』『夜更かししちゃだめだよ』と言われていた意味がわかりませんでした。でも、授業を受けて、母が言っていたことは、『いつか母親になるための体をつくるため大切なこと』なんだとわかり、母に『やっと意味がわかったよ』と話すことができました。母との距離が縮められて嬉しかったです』(女子)
「親とたまにはケンカもします。でも、出産のビデオを見て、あれが親なんだと思いました。とても感動しました。なので、親に感謝の気持ちを忘れず、あまりケンカをしないように生活したいです」(男子)
「授業を受けて、少し考え方が変わったなって思います。最後らへんは感動して泣きそうでした」(女子)
「今までは親に注意されて、『うるさいな、なんで口出ししてくるの』と思うこともありましたが、親は自分のことを一番に思ってくれていることがわかりました。実際の映像や話を聴いて、親は本当に子どもが大切なことが分かって心が温かくなりました」(女子)
「赤ちゃんを抱っこしたときに、私は泣かせてしまいました。でもお母さんが抱いた時にはすっかり泣きやんでいました。やはり、お母さんの偉大さというのはこの時期から変わらずにあるんだなあと思いました」(女子)
どの生徒さんも、用紙いっぱいに書いてくれていて感動です。研究授業という場で生徒さんたちも緊張していたかもしれないけれど、しっかりと受け取ってくれてありがとう。

多くの皆様のおかげで、いのちのお話を届けられたことに感謝します。瀧田校長先生はじめ、ご担当くださった先生方、ありがとうございました。
