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2014年2月14日 (金)

母乳育児支援で思うこと

さら助産院での母乳育児相談は、「訪問」「さら助産院」「八潮駅前つばめクリニック(月曜午後限定)」のいづれかでお受けいただけます。

お一人のケアに、「訪問」または「さら助産院」では60分、「つばめクリニック」では母乳外来枠で20分のお時間を予定しています。

内容は、(痛くない)おっぱいマッサージ、赤ちゃんのおからだチェックや体重測定、おっぱいの吸い方チェック、ラクな飲ませ方のご紹介などなど。

ママの年齢、体格、体質(東洋医学による体質診断)、おっぱいの大きさ、張り、乳腺の太さ、あたたかさ、乳首の大きさや伸び具合、母乳のにおい…。そして、ベビちゃんの体重、吸い方(あごや唇の動き、舌の出し方)、舌の位置、からだの緊張の強さ…などなど多くの観察ポイントを診ながら、それぞれの方にあった授乳をアドバイスをします。

育児のスタートにかかわらせていただくお仕事だからこそ、毎回全力です。産院ではどのように指導を受けたのか、母乳育児にどんなイメージを持っているのか、どんな母乳育児をしたいと考えているのか、時にはご夫婦関係や母親との関係、ご職業など…どんな生き方をしてきた方なのかもお尋ねし、その方の気持ちをイメージしてお話をするよう心がけています。

また、添い乳や仰向けの授乳、テーブルを活用した授乳など複数パターンの授乳姿勢を実際にやってもらい、その方のおっぱいや育児生活に合わせたラクチン授乳をみつけます。

そのため、特に初回はお時間がかかります。「つばめクリニック母乳外来」枠では20分しかお時間がないため、初回はできるだけ「訪問」または「さら助産院」でのケアをお勧めするのはそのためです。産院で受けたルチーンのケアではなく、その人に合ったオーダーメイドの母乳育児指導ですから。

しかし時には、母乳育児支援をしていて、切なくて、もどかしい思いをすることもあります。

それは、ママからのこんな意見。「ネットにはこう書いてあった」「産院での指導と違う」「お母さんがこう言っている」「主人の希望で」…。

ネット情報の場合、その記事を書いた方の背景も様々です。また、産院での指導は生活に密着したオーダーメイドではありませんし、入院中の調乳指導はミルク会社関係者がしていることがほとんどです。さらに、お母さんやご主人はおっぱい診断をしているわけではないし、何より母乳育児をするのはお母さんやご主人ではありません。

たとえば「おっぱいにしこりがあるから治してほしい」というご希望で、「母乳がたくさん出ているのにミルクを追加しているから、飲み残しがしこりになっているのでは」と伝えても、「お母さんはミルクが必要だと言っている」「ネットにはすぐ泣くのは足りないと書いてあった」「主人がミルクを飲ませたいと言っている」…。だったら、ネットを書いた人やお母さんやご主人に治してもらってね、と思う。

そして、産院で受けた指導内容は、ママやベビちゃんの状況によって変化していきます。入院中にベビちゃんの体重の増えが少ないと言われたとしても、退院後に順調に増えていたら「母乳が出るようになった」と考えてほしい。「だって入院中に体重が増えなかったから、私の母乳は足りないのです」と自信満々で断定しないでほしい。

アドバイスしても、「でもネットが」「でも主人が」「でもママ友が」と否定するママさんがいます。また「この前やってみたけれどできなかったから、この子にはできないんです」と、1回だけの経験を断定するママさん(←ご自身のやり方が不慣れなだけとは思わないのかな?)。さらには「育児書(ネット)にはこう書いてありましたよ」と、まるで私が勉強不足だと言わんばかりにご助言(?)してくれるママさんも…。このように受け取られてしまうと、ほとほと無力さを感じます。

母乳育児は「○○するべき」でもなければ「○○するのが正しい」ということはない。けれど、ネットや育児書やご家族からの情報が多すぎて、その情報「整理」ができていない方も少なくない。母乳育児支援をしている中で、そんなふうにもどかしく感じることがあるのです。

そういえば知人のお医者さんも、「ネットにはこの症状は○○だという病名と書いてありましたよ」「○○病の人と同じ症状だから、母親によると私は○○病です」と言いながら受診する患者さんがいると嘆いていたことがあったっけ…。

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