保育園児へ「いのちのお話」
名古屋市立上飯田南保育園の年長さんへ、「いのちのお話(誕生学)」をお届けさせていただきました。
次女が通っていた保育園元園長井田先生のご友人から、この保育園の小川園長先生へとつながったご縁です。
保育園の小さな建物。小さな椅子。子どもたちの明るい声が響き、足を踏み入れただけでキュンとします。小さな下駄箱に靴をしまいお教室の中へ。カレンダーに「たんじょうがく」の文字が書いてありました。

「なにしにきたの~」「だあれ~?」子どもたちが話しかけてくれます。わが子にもこんな時期があったはずなのに、つい抱っこしたくなるかわいい子どもたち。
「いのちの始まりの大きさはどのくらいか知ってる?」「お腹の中で頑張っていたことがたくさんあるんだよ」「おなかの中で指しゃぶりして、うまれてからの練習をしていたんだよ」
「みんな、いのちの天才だね!」「すごい力の持ちぬしだね!」…どの子も目をキラキラさせて聴いてくれます。
赤ちゃん人形が骨盤を通って出てくるところでは、「もう、かんどうしちゃう」と涙を流している女の子も。それを見ている私もウルウル…。

いのちのお誕生DVDも見ました。ざわざわするかな、と思っていたけれど、子どもたちは静かに真剣に見入ってくれていました。

全員が、毎日抱っこされた「家族の宝物」。全員の名前を読み上げて「たからもの」「たからもの」「たからもの」と伝えると、「え~っ」と喜んでいるようすが嬉しい。
子どもが育つ社会には、母子家庭や父子家庭のお子さんもいます。特に父子家庭の場合、「いのちのお話」を聴いた子どもが母親を恋しがり悲しむのではないか、そして不憫な思いをするのではないかと、周りの大人が心配することがあると思います。
すべての命は母親の子宮で育つことは絶対に変わらない事実。誰もが子宮出身です。たとえ今は母親と離れて暮らしていても、大人の事情で寂しい思いをさせたことがあったとしても、この事実は変わらない。
だからこそ、「お母さんは毎日おなかに話しかけて大切に大切に守ってくれたんだよ」「生まれたときに、とっても喜んでいたよ」「赤ちゃんの時にだくさん抱っこされていたんだよ」という、「愛された歴史」を、よりしっかり丁寧に伝えてあげたい。愛されていたと信じ続けてほしい!
過去に、ある小学校の先生が「虐待を受けて親に捨てられた子がかわいそうな思いをするのでは」と心配していらしたことがありました。子どもの気持ちの中には「親と一緒に暮らせなくて寂しい」という思いがきっとあると思います(たとえ表に出さなくても)。
だからこそ、伝えたい。どんな時代であっても国が違っても、「お母さんのおなかで守られながら育ち」「生まれたときに元気で幸せな未来を願ってもらい」「抱っこしてもらった赤ちゃん時代があった」こと。このことはだれでも同じ。たとえ、母親と離れて暮らしていても、虐待を受けていても、養護施設に暮らしていても。
そのうえで、「今は大人の事情で離れて暮らすことに決めた」「幸せな未来のためには別々に暮らす方がいいと思った」と伝えたほうがよいのではないかと考えます。「離れていても、お母さんにとって○○ちゃんが大切なのは変わらない」と。
「いのちのお話(誕生学)」は、「お母さん、産んでくれてありがとう」というお話ではありません。お話の主役は、お母さんではなく、生まれてきたいのち。すべてのいのちは、「生きる力」「すごい力」を持っているというお話です。
いろんな家族に出会います。家族の形は様々で、答えはない。でもすべての子供たちに伝えたい言葉は、「いのちの天才」「家族の宝物」、そして「うまれてきてくれてありがとう」。家族やまわりの大人たちがこのメッセージを伝えてくれたら、その子はとっても幸せ。…そんなことを思います。
お話が終わった後も、「楽しかった~」という反応が。中には「泣いちゃった~」という感受性豊かな子どもも。もうすぐ卒園を迎える子どもたち。どうかこの子たちの小学校生活が、いっぱいの愛と幸せに満ちていますように。
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