ママ自身の家族のこと
助産師というお仕事は、「女性の伴走者」だと教わりました。
育児支援の場合は、常にママに寄り添い、どんな時もママの味方でありたいと思っています。おっぱいをさわり、お腹をさわり、プライベートな部分に触れるお仕事。デリケートな部分に触れているときだからこそ、心を許して普段話さないような話をしてくれることがあります。
ご主人とけんかした、離婚しようと思う、暴力をふるわれている、実は子供がかわいいと思えない、育児がつらくて気持ちが滅入る、涙が止まらないことがある、母親として自信が持てない…。
また、ご自身の生い立ちのお話も。子どものころ虐待を受けていた、再婚家庭で育った、親の借金を肩代わりした、母親が好きになれない、実はずっと会っていない家族がいる、救えなかった自殺、闘病中や障がい者の家族がいる、親が他界した、遺産相続でもめている…。特に、生まれ育った実家族関係のお話は、とっても根が深い。
もちろん、助産師には守秘義務があるので、ケアの中でお聞きした内容を誰かに漏らすことは絶対にありません。先輩からは「守秘義務に厳しい意識を持て」と教わりました。「赤ちゃんの父親は違う」とか、つい口を滑らしてしまったら家族崩壊になる関わりをする存在ですから。
女性の味方であり人生の伴走者である助産師は、ママたちのカウンセラー的役割もあると考えています。中には、どう気持ちを伝えたらいいものか迷う内容も多い。そんなときは、ただただ聞き役になる。ママが涙を流し号泣していても、ただ聞く。心の中で「この方が幸せになりますように」と、祈りながら。
特に、実家族での確執やトラブルは「どうしたら解決する」なんて答えはない。周りの方が、「会った方がいいよ」「きちんと話した方がいいよ」とアドバイスしてくれても、「会った方がいいタイミング」「距離をとった方がいいタイミング」があると思う。実家族のトラブルに、心の中にふたをしながら頑張って育児しているママもいる。
だからいつもこれといったアドバイスはできず、ただ聞く。そして、いろんな家族の形があることを改めて学ばせていただく。「辛い気持ちを理解したいと思っているよ」と寄り添いたい。応援したい。味方でいたい。
今年になってから、特にいろんなお話を聞く機会が続いています。いつも明るいママが、あまりに苦しい過去や現在のトラブルを話してくれてびっくりすることも…。「家族とは」について考えていたら、「はるさん」という女性(現在妊娠中)のブログにこんな言葉を見つけドキッとしました。もし今苦しい思いをしているママがいたら、少しでも気持ちがラクになるかもしれない、そう思い転記いたします。
家族。
それはとても大切な人達だけれど、
ちゃんと拒絶したから今があります。
家族・親族の人数が多かれ少なかれ、
それぞれの家族にいろいろなことが起きています。
それは、
他人から「家族を大切に」と言われて、
すぐに納得できるものではありませんし、
円満な家族の元で育った人の方が
珍しいのではないかと感じています。
家族との問題を解決出来てる方も、
そうでない方もいっらしゃると思うのですが、
これはどちらかが偉いと言うわけでもなく、
今、家族に対して抱いてる想いは、
あなただけのものだから、それを
大切にすることは自分も家族も
大切にしてることになってるんですよ。
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