赤ちゃんの力を信じたい
ママに、赤ちゃんの力を信じてほしいと思うことがよくあります。
「母原病」という本が1979年に出版されました。書いたのは小児科の先生。「育児の中心的役割を果たしている母親が原因と思われる病気」や、「文明や環境や教育・家庭のあり方による母親の育児が変わってたことによる病気」などについて書かれた本です。
「母親を責める内容ではないか」という意見もあったけれど、無関係ともいいきれないこともあります。
たとえば、食が細くて体重の増えない赤ちゃん。
離乳食が始まって、小児科医や栄養士さんの指導などで「もっと食べさせるように」と言われ続けているうちに、半ばノイローゼのようになってしまうママもいます。「なんで食べてくれないの?あんたが食べないから、私はみんなに怒られるんだよ。頑張ってお母さんしているのに」と、泣きながら食べさせていることも。
結果、食事の時間に怯えるようになった子もいます。食育の基本は「食べることは楽しい」と感じてもらえること。無理やり食べさせるのは飼育です。まずは「食べたい欲求」を引き出してあげてほしい。
たとえば、おっぱいを上手に吸えずに泣いてばかりいる赤ちゃん。
おっぱいをうまく吸えないからといって、「かわいそう」「足りないのね」とミルクをどんどん追加していったら、赤ちゃんはおっぱいの飲み方を忘れてしまいます。もしかしたら赤ちゃんは、初めての経験で戸惑っているだけかもしれないし、根気よく練習したいかもしれません。「ママ、もう少し待って、そんなに早く諦めないで」と思っているかもしれません。赤ちゃんが「おっぱいを飲む力」を引き出してあげてほしい。
たとえば、赤ちゃんの泣き声が怖いママ。
泣くたびに、「泣いたらダメ」「泣かないで」とメッセージを送るママもいます。少しでも泣いたらすぐにミルクを追加して泣かせないようにしてしまったら、「泣く」経験ができない。羊水の中では練習しなかった「呼吸」や「泣く」ことを覚えることも、赤ちゃんにとっては生きる上での大切な経験。その経験をさせてあげてほしい。
どのママも一生懸命。大切なかわいいわが子のために寝る時間を割いたって平気。本当に頑張っている(私も頑張っている母の一人)。
だからこそ。赤ちゃんは力がある、子どもに力がある、と忘れないようにしたい。心配だからとあれこれ先に手を出してしまったら、子ども自身の生きる力を引き出せない。
食べなくたって、上手に飲めなくたって、泣き続けたって、ぎゅっと抱きしめてあげるだけでいい時もある。「辛いね、がんばっているね。ママが守るから大丈夫だよ。そのままのあなたで大丈夫だよ」と。ママが与えられる安心感は絶大なのです。
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