母乳とくすり・たばこ
筑波大学にて「つくば母乳育児支援勉強会」に参加しました。
テーマは、本郷寛子先生による「母乳育児のカウンセリングスキル」と、和田友香先生による「薬剤を内服中のお母さんと母乳育児」について。
この、「薬と母乳育児」についてはよく質問を受ける内容であり、不安を感じるママが多い内容。教わってきた最新情報をご紹介します。

現在、医療機関で使われているお薬は、全部で15000~20000種類もあり、年々増えるお薬情報をすべて覚えることは不可能。
基本的に、抗菌剤・抗ウイルス剤・解熱鎮痛剤・抗アレルギー剤・市販感冒薬・各予防注射・抗うつ薬・抗不安薬や睡眠薬は、ほぼすべてが授乳可能です。危険と考えられていた放射線物質の含まれた母乳でも、絞って数時間放置しておけば安全に飲ませることができるそうです。
内科などを受診して「薬の影響があるからしばらく母乳をやめて」と言われることが多いのが現状だけれど、実際は授乳を続けても何ら問題がないことがほとんどなのです。
授乳中のタバコも、禁忌ではなく母乳継続を推奨されています。もちろん禁煙できれば理想的ですが、「たばこを吸うから母乳を与えない」のはナンセンス。「禁煙できないならせめて母乳で」と考えられています。たばこを吸っているママが母乳を続けた場合とやめた場合を比較すると、母乳をやめたケースは気管支炎のリスクが3~5倍に上昇するという情報も。
しかし、「母乳と薬」「たばこ」について、世間の認識では「薬を飲んだら母乳は与えられない」と考える医師が多いのが残念な現状です。内科などを受診して「薬の影響があるからしばらく母乳をやめて」と言われた経験があるママは多いはず。実際は授乳を続けても何ら問題がないことがほとんどなのに。
先日ご相談を受けたケースでは、ママがバセドウ病にかかり、「母乳を続けるのか、それとも病気を治したいのか」と選択を迫られたとのこと。内服している薬を確認したところ、授乳OKのお薬でした。「母乳育児」を重要視していない医師の多くは「何かあったら困るから」と授乳の中止を指示します。しかし、この「何かって何?」と考えると、何もないことがほとんど。
和田先生によると、
「ほとんどの医薬品添付文書では授乳を中止するよう書かれているが、近年多くの薬剤は母乳中に移行はするがその影響はごくわずかなものだと分かってきた」そうです。不必要な断乳をしなくても済むように、お薬と母乳についての相談先をご紹介します。
★国立成育医療研究センター「妊娠と薬情報センター」 ; 03-5494-7845(平日10~12:00と13:00~16:00)
★Motherisk Helpline ; +1-877-439-2744 (相談無料だが、英語)
★LactMed ; (英文ホームページですが、薬剤名を検索できます)
ママも赤ちゃんも納得する、健康で幸せな母乳育児が続けられますように。
この勉強会で会った、高槻病院勤務助産師の東有美子ちゃん。勉強会後は我が家にお泊りでした。
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