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2013年11月24日 (日)

小児医療について

最近は、勉強会や研修に参加する機会が多く、学びの秋。「母乳育児」や「産後ママのメンタルケア」「性教育」や「子宮のお話」などなど。いろんなお勉強を通して素晴らしい方に出会う機会が多いため、刺激を受け続けています。その中で、先週参加した「小児救急講演会」についてご紹介します。

小児医療費無料化は各市町村によって制限年齢が異なります。もちろん子育て中に無料で手厚い待遇を受けられるのは嬉しいこと。だけれど、この無料化による弊害が生まれはじめています。天井知らずの医療費増加で、財源を圧迫している市町村が増えているのです。

私は、小児医療費無料化にはずっと疑問を持っていました。「タダより怖いものはない」し、膨れ上がった医療費のツケを将来払うのは未来の大人である子供たち。この無料化を導入した市長さんや市議会議員さんが、将来にツケを払ってくれるわけではありません。

核家族化ではじめての育児なら心配なことはたくさんあるはず。でも、ただ無料にして受診しやすくするのではなく、親として「受診する必要があるか」を判断する目を養うことの方が大切だろうと私は考えています。

子育て応援クラブむくむくさん 主催で開催された「小児医療講習会」。講師は小児科医の田中秀朋先生

田中先生のクリニックの夜間救急には、多い日で20名以上の患者さんが受診するそうです。中には軽症の子供も。乳児医療費が無料であることが、夜間救急受診が増加する理由のひとつ。医療費が無料ならば「夜間は高額」だということを知らない保護者さんもいらっしゃるかもしれません。そのため、本当に緊急の診察を必要とする患者さんが待たなくてはいけなくなり、小児科医の勤務体制が激務になってしまいます。

子どもの緊急受診の判断のひとつと重要なのは「機嫌」。発熱や嘔吐があっても機嫌がよければ緊急性は低いし、家庭の手当で治ることも多い。機嫌がよければ、すぐに受診するより早めに寝かせることも大切。

田中先生による「緊急受診した方がいい」ケースは以下の通り。

★顔色が悪くぐったりしている

★呼吸や関が苦しくて、食べない・飲めない

★呼吸をするたびに、ゼーゼーと音がする

★鼻をひくひくさせたり、肩をあげて呼吸をしている

★おなかや胸がペコペコ凹んで苦しそう…など

観察する親力を鍛えることは、将来の健康管理に絶対役立つはず。

また先日、こんな方に出会いました。

生後数週間の赤ちゃんが発熱したため、パニックですぐに夜間救急外来を受診。しかし対応したのは新生児を初めて診察する研修医。診断に自信が持てない医師は、先輩医師に電話で何度も確認しながら診察をし、「明日必ず小児科医を受診してください」と指示。赤ちゃんは、ママの風邪がうつったような症状があるけれど機嫌はいい。翌日小児科医を受診したけれど、赤ちゃんは自然治癒した…。

夜間救急の場合、赤ちゃんに詳しい医師が診てくれるとは限らないのです。結局翌日に小児科医を受診しなくてはならず、詳しくない医師の診察で不安を増すだけのこともあります。

発熱の場合は、まず薄着にさせることが優先。赤ちゃんは体温調節が未熟なため、暑くて発熱することもあります。母乳やミルクを飲めていれば脱水症になる心配もありません。新生児の発熱では感染症の可能性もありますが、この場合は「飲めない」「ぐったりして機嫌が悪い」というサインがあり、もちろんこの場合緊急受診が必要です。

さら助産院のベビマクラスのミニ講座でも、「赤ちゃんの健康管理」についてお話しする回があります。また、パパやママの不安を減らし、「本当に必要な時に必要な医療が受けられるよう医師の負担も軽くしたい」という願いから知ろう小児医療守ろう子供たちの会という活動もあります。

どんな素晴らしい小児科医よりも、わが子を観察しているのはママ。家族の「適切なお手当て」ができるママって素敵ですよね。

尚、上記川口市での勉強会の様子は、21日のNHK首都圏ネットワーク内でも報道されました。

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