日本初「母乳バンク」
日本初の母乳バンクがスタートしたそうです。
病気や早産で母乳が出ない母親に代わり、別の女性の母乳を提供する日本初の「母乳バンク」が、昭和大小児科(東京)に誕生した。小さく生まれた赤ちゃんは、免疫の働きが不十分で、様々な病気のリスクを避けるには母乳が効果的だ。
高齢出産や不妊治療による多胎などで、小さい赤ちゃんの割合は増えており、5年以内にNPO法人化して普及を目指す。 学内の倫理委員会の承認を得て、スタートした。
同大小児科の水野克己准教授によると、早産では、赤ちゃんが2500グラム未満の低出生体重児になるだけでなく、母親も母乳を出す準備ができていないことがある。早産で小さく生まれた赤ちゃんは体の働きが未熟で、腸に穴があく壊死(えし)性腸炎や未熟児網膜症、慢性的な肺の病気などのリスクが上がる。
母乳にはこれらのリスクを下げる成分が含まれているため、出産から2~3日以内に飲ませることが有効だ。粉ミルクでは、こうした効果は期待できず、赤ちゃんの腸に壊死などのトラブルが起きやすくなる心配もある。
母乳バンクへの提供者は、早産で小さく生まれた赤ちゃんに必要な成分が含まれている母乳が出る人が望ましい。このため、同じく早産ながら、母乳が多く出る女性に協力してもらう。母乳にウイルスなどの感染症がないことを確認して、低温殺菌処理した後、マイナス70度で冷凍する。提供、利用ともに無料とする。
近年、高齢出産や不妊治療の増加に伴って、低出生体重児の割合は増えており、2012年は新生児の約10%、10万人近くに上る。母乳バンクは欧米を中心に先進国のほとんどで整備され、ブラジル、中国など約40カ国で定着している。
10月27日「朝日新聞デジタル」より
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