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2013年8月 8日 (木)

大切なことは変わらない

「昔の育児と今の育児は違うから…」

「昔はこんなやり方教えてもらったことはなかった」

「昔の育児は時代遅れだから…」

赤ちゃんのおばあちゃん世代とお話していて、よく出てくるこんな言葉。時折違和感を覚えます。

たとえば出産。昭和36年までは自宅出産が主流でした。自宅に助産師を呼んで出産し、産後も添い寝が当たり前だったのは50年程度前のこと。

出産や産後に「管理」されて、分娩台で産んで、新生児室に隔離されたりしたのはここ数十年間だけの事。しかし次第に行きすぎた管理出産が見直されて、「好きな姿勢で出産し、産後も母子同室の方がいいよね」と、自然な出産に戻ってきました。

たとえば母乳育児。60年以上前には、一般人は粉ミルクを手に入れることすらできませんでした。もちろん母乳育児は当たり前で、出産直後からミルクを追加なんてことはできなかった。粉ミルク率が増えたのは病院出産が増えてからの事。そして、ここ10年くらいで再び母乳育児が見直されてきました。

この、病院での管理された出産で粉ミルク率が全盛期だった頃に育児をした方たちがちょうどおばあちゃん世代になっているため、「昔は産後は赤ちゃんと別室だった」「昔は泣いたらすぐにミルクを足していた」となるようです。でも、母乳育児が中心だったのは太古の大昔から当たり前の事。

出産や育児の基本的なことは大昔からず~っと変わらない。そして、高度成長期のあとに一時的に変わっただけの事がたくさんあるのです。

そして、「私のやってきたやり方は古臭いから今の育児には合わない」というおばあちゃんにもよく出会います。でも、「世界一大切なわが子に、もっともよい方法だと考えてやってきた育児」を「古臭い」なんて否定できるわけがない。その育児法で大切に育てていただいたのだから。

何より、育児は病院で教わった方法が「最新で正しい」わけはない。育児は本来伝承されるもの。その家その家の育児法もある。ネットや育児本に書いてある内容よりも、「育児をしてきた体験」から得るものは大きいはず。大切なものは変わらないと思う。

新米ママ世代は、ネットや育児本より自分たちをはぐくんでくれた世代の体験を受け入れたい。そして祖父母世代の方々にも「昔と今は違う」ではなく、「私はこんな体験をした」と伝承していってほしい。

「わが子を大切に大切に最善を尽くして育てたい」という思いは、昔も、今も、そして未来も、絶対に変わることはないと思うのです。

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