自殺報道について
藤圭子さんの自殺について報道されています。
実はこうした報道の多くが、自殺に関する「国際的な報道のルール」というガイドラインに違反しているそうです。このガイドラインは一般的にほとんど知られていないため、有名人が自殺するニュースのたびに、同じような報道が繰り返されているのが現状のよう。
ガイドラインとはこのようなものです。
この「手引き」には報道関係者が自殺を扱う場合について11項目が掲げられています。
(1) 努めて、社会に向けて自殺に関する啓発・教育を行う。
(2) 自殺をセンセーショナルに扱わない、当然のことのように扱わない。あるいは問題解決法の一つであるように扱わない。
(3)自殺の報道を目立つところに掲載したり、過剰に、そして繰り返し報道しない。
(4)自殺既遂や未遂に用いられた手段を詳しく伝えない。
(5)自殺既遂や未遂が生じた場所について、詳しい情報を伝えない。
(6)見出しの付け方には慎重を期する。
(7)写真や映像を用いる時にはかなりの慎重を期する。
(8)著名な人の自殺を伝える時は特に注意をする。
(9)自殺で遺された人に対して、十分な配慮をする。
(10)どこに支援を求めることができるのかということについて、情報を提供する。
(11)メディア関係者自身も、自殺に関する話題から影響を受けることを知る。
これらがなぜWHOによる国際的なガイドラインの主な項目になっているかというと、自殺の大量報道が模倣自殺を引き起こすと考えられているから。ガイドラインには「自殺に傾いている人は、自殺の報道が大々的で目立つものであったり、センセーショナルであったり、自殺の手段を詳しく伝えられたりすることで、その自殺に追随するように自殺することに気持ちがのめりこんでしまう」と書いてあります。
ジャーナリストの水島宏明さんによると、「自殺についての情報の多さや露出の大きさは模倣自殺への影響と強い相関関係がある」とのこと。これは、自殺事件後の「最初の3日間」に模倣自殺への影響のピークがあるということを指しています。(たとえば、1986年の岡田有希子さんや2011年の上原美優さんの自殺後に自殺者が増えたことなど)。
自殺について報道されることは、救えなかったことを悔い苦しんでいるご遺族にも、二重三重の苦しみを与えることになってしまう。
家族や友人知人の命が消えてしまう悲しみは、丁寧に最後を看取ったとしても悔いが残ると言われている。だとしたら、大切な人がある日突然自ら命を絶ってしまうことがあったなら、悔いても悔いても苦しさと悲しみは一生なくならない。
マスコミの方、お願いします。これ以上遺族の方を苦しめないで。そして、視聴者も自殺報道に関心を向けないようにしたい。私は、自殺報道が苦しくてたまらない。
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