「高校生に伝えるいのちと性」都立淵江高校
都立淵江高校1・2年生230人の生徒さんに、性教育講演会をさせていただきました。養護教諭の高橋先生が、「夏休み前に生徒たちに聴いてもらいたい」と企画してくださったのがきっかけです。
7月半ばなのに、涼しくて過ごしやすい体育館。前半は生徒さんの反応が薄く、目を合わせてくれない子もいて、「聴いてくれているかな…、届いているかな…」と不安も感じつつスタート。
「性の情報をまとめて得る機会は、この先の長い人生でまずない」ということ、そして「生きていくうえで必要な知識」であるということ…。まずは真剣に伝えます。

体の仕組み、性感染症について、避妊の知識。避妊(避ける妊娠)と考えるより選妊(妊娠する時期を選ぶ)という考えで、未来を描いていってほしい。
そして家族について…。なかには家庭の事情で、親と離れて住んでいる生徒さんや、傷ついた経験がある生徒さんもいる。でも、生まれたとき、周りの大人たちにたくさん抱っこされて、たくさん優し言葉をかけてもらって、笑いかけてもらった「愛された歴史」が全員にあることは事実。
お話の後半になると生徒さんたちの反応も変わってきて、つい力がこもります。私自身、中高生の頃はたくさん悩みました。生きるとは、死ぬとは、友情とは、そして愛って何だろう…、たくさん悩み葛藤したことがこの活動へとつながっています。
お話の後は、生徒さんたちの感想を読むまでいつもドキドキ。生徒さんの感想文の一部を紹介します。
「やっぱ、その場の感情で赤ちゃんつくるとかそういうのはやめようと思った。赤ちゃんが生まれたときに、ちゃんと育てたいと思った」(2年)
「性やいのちに関することは保健体育の授業でも学べることがあったけれど、いまいちわからない点もあってなかなか話が入ってこない時があります。でも今日の亜紀先生のお話を聞いて、分からなかったことや不安だったことが理解できました。(中略)事情があって母子家庭ですが、今まで家族にたくさん迷惑をかけた分、今度は自分が家族を支えられるよう恩返しできたらいいなと思っています」(2年)
「子供を産みたくても産めない人がいるのに、中絶なんかしたらあんまりだと思う。そのためにもしっかりと自身の管理や避妊について知識を持たないとだめだと思いました。自分のためにも相手のためにも『選妊』は大切です」(2年)
「昨日、お母さんとけんかしてまだ仲直りできていないけれど、今日の話を聴いて謝ろうと思った」(2年)
「人には聞きずらい話だったけれど、聞けてよかった。口の中にも性病が感染することにびっくりした」(2年)
「心に響く内容でした。赤ちゃんがほしくても授かることができない人がいる中で、何も考えずに望まれない妊娠をしてしまうのは悲しいことですよね。私は命そのものが大切だと思います。残念な形で中絶などして殺すしかないいのちがこの世にあるというのはよくないことなので、今回この講座を受けて将来のために覚えておこうと思いました」(2年)
感想で多くの生徒さんが書いてくれたのは、「先生が熱くて、真剣に聞かないとと思った」「家族や友達を大切にしようと思った」という事…。思いが届いている生徒さんが多くてよかった。ピュアな感性に、読みながらつい涙がにじでしまう感想文もありました。
生徒さんたちありがとう。先生方、お世話になりました。アシスタントをしてくれた渡辺さんもありがとう。皆様とのご縁に感謝です。
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