1月13日と27日に、八潮市立八幡中学校に「いのちの授業(誕生学)」を届けさせていただきました。141人の生徒さんに、1クラス毎で4回の授業です。
毎回思うのですが、同じ中学3年生も反応は様々。学校によっての特徴もあるし、クラスの特徴もある。この八幡中学校3年生も、4クラスそれぞれ個性がありました。素直な反応のクラス、斜に構えた子が多いクラス…。このお年頃はお友達から受ける影響力が大きい時期。自分らしさを大切にできるお友達とたくさん出会ってほしいな、と願いながらお話させていただきました。
「いのちの授業(誕生学)」では、いのちの持つロマンティックな力をお伝えしています。いのちの始まりから、どのようにおなかの中で育ったのか、そして生まれるときに発揮したすごい力。なにより全員がたくさん愛されて育った「家族の宝物」だということ。
2005年の調査では、中学生1~3年生の約5%(中3女子は9.5%)が性行動を開始しています。思春期になり異性を好きになって興味を持つのは当然のこと。でも「いのちを授かるのはとても大切なことだから真剣に考えてほしい」というメッセージは、助産師としてだけではなく、娘を持つ母親としても毎回本気で伝えています。
授業の後に、担任の先生が「今ではうるさい生徒たちが、かわいい赤ちゃんだったんだねえ」と目をうるませておっしゃっていました。身長も親を超え、やることも一人前に見えるけれど、つい数年前まではたくさん抱っこされて過ごした子供時代。「まちがいなく愛されて育っている」ことを再認識してほしい。
授業の最後には本物の赤ちゃんと妊婦さんの登場です。
あと数週間で生まれる赤ちゃんのおなか。「うわ~、やわらか~い」

こんなやさしい母の笑顔に抱っこされて育ったんだね。
多感な年ごろの生徒たちがどう感じてくれたか、いつも感想文を読むのがドキドキです。そして毎回涙があふれます。
「この授業でいのちの大切さや尊さがわかり感動しました。もっと自分を大切に、そして自分が生まれたことに感謝しながら生きていきたいです」(女子)
「自分の命の重みを知らずにいた自分を変えてくれました」(男子)
「いままでは、体を冷やしたり夜更かししても別に大したことないと思っていました。でも今日の話を聞いて、体を冷やさないようにしようと思いました。赤ちゃんがすごくかわいかったし、私もいつかはほしいなあと思いました」(女子)
「生きてるってサイコー!いつも普通に生きてるけれど、価値観が変わった。いのちを大切にしたい。楽しく生きていきたい」(女子)
「たばことかよくないものだし、もっと自分を大切にしたいと思いました」(女子)
「本当に感情が潤うことができた。とても貴重な時間だった」(男子)
「自分がどうやって生まれてくるのかよくわかった。女性の体と赤ちゃんはすごいと思いました。生命とは、神秘的で素晴らしいんだと分かりました」(男子)
「大変な思いで生んでくれた母に感謝し、大切ないのちの一つである自分をもっと大切にしていきたいと思いました」(女子)
「自分の命は決して自分だけで育ったんじゃないって改めて実感しました(アンケート用紙では下線部を強調してくれていました)」(男子)
中には、こんなうれしい私へのメッセージも。
「赤ちゃんに泣かれてプチショック、神秘的な授業でした。先生すごいナイスボイス」(女子)
授業中にずっと顔を伏せていた男子くん。きちんと聞いていてくれた感想文を書いてくれてありがとう。どの子も、15歳の心で何かを感じてくれていて、ピュアな感想に胸がいっぱいです。
保護者の方がこんな感想を書いて下さいました。
「日々子どもたちに恩ぎせがましい小言を言ってしまい、初心の気持ちを思い出したく参加しました。今日の講義は感動的で、涙を止めるのが大変でした。もっとたくさんのお父さんやお母さんにも参加してほしいと思いました」(保護者)
そして今回は、教育大学の学生さんが見学に。卒業論文の「学習者をとりまく環境」の章の中で、「助産師として愛を持って正面から向き合う授業」と紹介してくださっていました。学生さん、いい先生になってね。
八潮市内全中学校で講演させていただいた「いのちの授業(誕生学)」は、今年度は八幡中学校が最終日。授業後に教育委員会の方々が大きな花束を持ってきてくださいました。サプライズに弱い私は、帰宅してからも花束を見ては、今までの経緯や生徒たちの反応を思い出し、涙腺が緩みます。
八潮市内全中学3年生約800人に「いのちの授業(誕生学)」を届けさせていただきました。4月からは新しい生活が始まる3年生。大人になる過程にはいろいろなことがあると思うけれど、「たくさん愛された歴史の持ち主」ということを忘れないでほしい。キラキラ輝く未来になりますように。
八幡中学校の飯田校長先生、須賀先生、大変お世話になりました。(生徒たちのお写真の掲載は、校長先生のご許可をいただいています)
ありがとうございます。皆様との出会いに、感謝…。