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2011年3月 7日 (月)

憤る事件

読売新聞の編集記事より

『その歌を思い出すのは、いつもむごい事件のあとである。幼いわが子古日(ふるひ)を亡くし、山上憶良は詠んだという。

「道行き知らじ賄はせむ黄泉の使負いて通らせ」(万葉集・巻五)

幼い身ゆえに、黄泉への道も知りますまい。冥土からお迎い使者よ、贈り物(賄)をします。どうかおぶって連れて行ってやってください・・・。

女の子も3歳、自宅のそばと保育園に通う道のほかは知らないだろう。ひなまつりの夜である。「トイレに行ってくる」。レジで精算する父母にそう告げたまま、スーパーで行方不明になった清水心ちゃんが、市内の川岸で変わりはてた姿で見つかった。

大学生の男が犯行を自供している。トイレで殺害し、リュックサックに遺体を入れて運んだという。今後の取り調べで明らかになるいかなる動機も、いかなる事実も、ご両親には受け止めることができないだろう』

この記事を読むだけで胸が締め付けられる。涙がにじむ・・・。

どうしてこんなに簡単に命を殺めることができてしまうものなのか。

リュックにしまえるほどの小さな命・・・。ほんの一瞬で絶えてしまう儚いいのち・・・。だからこそ大切に守ってあげなくてはいけない、小さな命。

小さないのちの始まりは、つわりや胎動や出産や授乳や・・・そんな長い長~い気の遠くなるような愛の日々の積み重ねで育っていく。でも、ほんの一瞬の悪意で終わってしまう。小さくて儚いからこそ大切にしたい「いのち」なのに。

3歳の女の子と一緒にトイレに行かなかったことを、ご両親は狂うほど悔いていることだろう。

私は娘と一緒に出かけた時のトイレはついていく。10歳になってもついていっている。「一人で行きたい」と言われたら見える位置で待つようにしている。そのようにしているのは、かなり前に男性が隠れている現場に遭遇したことがあるから。今思い出すと、もしかしたら男性に見える女性だったのかもしれないと思う。でもその人は確かに隠れていた。その時に「トイレは個室なのだ」と再認識し、背筋が凍るような恐怖を感じたことが忘れられない。

3歳の子供なら、まだウンチも一人で拭けないだろうに。公共のトイレへは、何歳になっても一人で行かせないようにしたい。お友達と出かけた時は、必ずお友達と一緒に行くよう伝えたい。

楽しいおひなまつりの日に・・・。ただただ、ここまでいのちが軽んじられたことに憤りがとまらない。

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